安倍晋三元総理、戦後レジュームから脱却し、新しい日本の創造に取り組み、時代を駆け抜けた英傑

安倍晋三元総理、戦後レジュームから脱却し、新しい日本の創造に取り組み、時代を駆け抜けた英傑

安倍晋三回顧録を読んで考えた。事績を辿ると・・・

① 教育基本法を改正し、歴史と伝統と文化を大切にする日本の教育の方向を確立 
② 日米同盟を強化し、中国の覇権と対峙し「自由で開かれたインド太平洋」構想を打ち出し、日本外交の立ち位置を定めた 
③ インドのモディ首相と信頼関係を築き、民主主義の価値を共有する日・米・豪・印(QUAD)の同盟を構築した 
④ アベノミクスを掲げ、規制緩和・金融緩和・財政出動によってデフレ脱却し、経済成長を計り、雇用を拡大した
 円高80円/ドル→120円/ドル、株価8000円→23000円 
⑤ 社会保障の財源である消費税を5%→10%に引き上げ、毎年12兆円の財源を確保した
※安倍さんご本人は、同じ内閣で2度消費税を上げた例はないと悩んでおられた。
⑥ 社会保障の枠の中に子育て支援を加えて、消費税を財源とした子育て政策の推進を掲げ、子ども関係予算を2兆円から3兆円に増加
⑦ 安全保障会議の創設と集団安保法制・特定秘密保護法・テロ等準備罪の創設。防衛庁の防衛省への昇格等、防衛政策の基本法制を整えると共に経済安全保障の概念を確立し、日本企業の持つ知的財産の保護と活用を強化した 
⑧ 国民投票法の制定や衆・参両議院の憲法審査会の活性化を計り、憲法改正への道筋をつけた 

安倍晋三回顧録は、出来上がったばかりの料理のように湯気が出ている。現存する各国の指導者も実名で数多く挙げられていて、生々しい。同時に昨年2022年2月24日に突然始まったロシアのウクライナ侵略戦争を目の当たりにすると、改めて国家とは何か?日本国の未来は?と考える。

安倍晋三という政治家が出現して「戦後レジュームからの脱却」を掲げて闘い抜いたことに、深い感銘を憶えます。長州の先人たちに例えれば、高杉晋作、大村益次郎、伊藤博文に匹敵。歴史をつくり走り抜けた英傑・安倍晋三元総理がいました。

私も安倍内閣で政務官・副大臣に任命され、同時代を生きてきたことを誇りに思います。