吉祥寺南病院を経営する啓仁会は、病院を全面改築する方針で10年間に渡って、武蔵野市と相談を続けて来た-継承する医療法人を決める責任がある
吉祥寺南病院が診療休止を発表して3カ月経過し今月末には、いよいよ閉院となります。
医療法人啓仁会が第二次救急の旧秀島病院を購入し、吉祥寺南病院と改称するとともに近隣の旧前進座跡地も購入し、老朽化した病院をそこに新築・移設するとの方針を武蔵野市に申し入れたのは10年ほど前のことです。
その申入れを受けて、市は都市計画法上のさまざまな手法を通じて、病院の移築・新設実現のために継続的に相談にのってきました。第二次救急病院の安定的存続が市民の医療・福祉に欠かせないという判断があったからです。啓仁会が取得した土地に100床を超える(当時の構想は180床)病院を建設するとなると都市計画法の地区計画等の措置をとって、周辺住民の理解を求める必要があったからです。
その後、新型コロナ感染症の流行があり、市の担当者も代わり今日を迎えているのですが、今回の病院売却は市政関係者にとっては、今までの10年は何だったのかとの思いがあることでしょう。1月就任の小美濃新市長にとって9月休診・閉院は、まさに想定外のことであり苦慮しています。
過去10年の交渉経過を重視して、啓仁会は後継医療法人を決める責任があります。
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