偉大な成果を挙げた小惑星探査機「はやぶさ2」も、危うく蓮舫大臣にカットされるところだった

偉大な成果を挙げた小惑星探査機「はやぶさ2」も、危うく蓮舫大臣にカットされるところだった

民主党政権時代、文部科学省は「はやぶさ」(1号機)の後継として小惑星探査機「はやぶさ2」の予算20数億円を要求していた。そこに待ったをかけたのが、蓮舫事業仕分け担当大臣(当時)だ。

「はやぶさ」(1号機)は2003年に小惑星“イトカワ”から表面物質を採取することを目的に打ち上げられたが、途中で制御不能となり宇宙空間で所在不明となった。2010年の時点で7年も経過していて、JAXAは必死になってコントロールしようとしていた。そこで、蓮舫大臣は事業効果が低いとして文部科学省の予算を大幅カットして数千万円の調査費を認めただけだった。

ところが、奇跡が起こった。関係者の努力によって「はやぶさ」(1号機)の通信が復活して7年間で30億kmの宇宙空間を旅して、小惑星“イトカワ”の表面物質を見事サンプルリターンしたのだ。日本中が感動するとともに、世界中が日本の技術に驚嘆した。

その結果、後継機「はやぶさ2」の30億円近い予算が復活したのである。この成果と経験を活かし「はやぶさ2」は2014年に打ち上げらえ、2020年には小惑星“リュウグウ”の表面物質のサンプルリターンに成功した。持ち帰ったサンプルは、全世界の研究者に分けられ、生命の起源に迫るのではと注目されている。

スーパーコンピュータや「はやぶさ2」の事例から分かることは、蓮舫さんは科学技術の知見や見識を有しているわけではない。政治家より、誰かの振り付けで活躍するコメンテーターに向いている方だと思う。