ハンディキャップを持つ人の間に普及してきた目印に、赤地に白十字のマークがある。多くの人は席を譲る。差別ではない必要な区別だ

ハンディキャップを持つ人の間に普及してきた目印に、赤地に白十字のマークがある。多くの人は席を譲る。差別ではない必要な区別だ

ワクチンパスポートを日常的に発行すると、事情によって接種していない人への差別になるという議論がある。区別と差別を混同した考えではないか。
世の中の人は、様々な条件を抱えて生きている。外見から見えないハンデで、時には人々の援助を必要としている人もいる。最近普及してきたのが、赤地に十字のヘルプマークだ。私達はそのマークを認識して必要な行動をとる。そのための必要な表示だ。

私には恥ずかしい経験がある。JRの優先席に座っていた。私は75歳を超えているから、まあ許容のうちだろうと思っている。その時、若い女性が乗ってきて前に立った。健康そうな女性だ。見たところ特別なハンデはなさそうだ。1~2駅過ぎて、その女性のハンドバックが揺れたら隠れていたマタニティペンダントが見えた。私は「失礼しました」と席を譲ったのだが、次の駅で一旦降りて他の車輌に移った。その女性が気にすると思ったから。マタニティペンダントも一定のハンデがありますの印だ。
これらは差別とは言わない。他者と同調するための必要な区別だ。

ワクチンパスポートも差別ではなく、必要な区別だと思う。既往症などの条件でワクチンを打てない人もいる。そういう人もいるのだと人々が認識すればよい。ワクチンパスポートを取得したからといって、特別えらくなった訳ではない。行動の自由と安心が拡がるだけだ。そのことは本人のみならず、周囲の人間にとっても、安心が拡がることになる。