あきる野市議会、市長の不信任決議を二度可決。市長は失職して選挙へ。市議会の行政監督権の重大かつ立派な行使だ
7月28日、あきる野市議会で市長不信任案が可決。市長は失職した。市長は市民から直接選挙されるので、その地位は誠に強固だ。国政と比較すると、その強固さがよくわかる。予算提出権は市長の権限だし、議案提出も、もっぱら市長が提案する。
市議会議員が提出することも可能だが、市議会議員はスタッフがゼロに近いので、議案作成能力は極めて低い。国会には衆・参両院に法制局があり優秀なスタッフがいる。各省の出先機関も院内にあり、各省毎に職員が10数名常駐していて、議員の資料要求に即時に答えてくれる。市議会事務局には議案を作成する専門の職員は、ほとんどいない。
地方議会の行政監督権は、あきる野市議会のように最終的には市長不信任に行き着く。もちろん、そこに至る過程では様々な議論があったのだろうが、市長にNOと言える議会は立派だ。
間もなく行われる市長選挙で新市長が誕生するのか、今までの市長が再び選ばれるのかは未定だが、あきる野市議会は見事、行政監督権を発揮したことになる。
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