「君は兵を挙げよ。我は財をもって支援す」孫文に贈った、日比谷松本楼経営者の梅屋庄吉さんの言葉

「君は兵を挙げよ。我は財をもって支援す」孫文に贈った、日比谷松本楼経営者の梅屋庄吉さんの言葉

明治28年、香港で写真館を経営していた梅屋庄吉は、中国革命の志士・孫文と出会い意気投合した。その後、梅屋は日比谷松本楼の経営者になるのだが、明治36年に表題の言葉を贈ったという(月刊誌正論)。そして、孫文は祖国に帰り、清朝を倒し中華民国を建国した。

現代流の価値観では、孫文は「外国」日本の力を借りて革命を成し遂げたことになる。孫文については、毛沢東建国の中華人民共和国憲法の前文で「1911年、孫中山(孫文)先生が領導する辛亥革命は、封建帝制を廃止し、中華民国を建国した」と記されている。(岩波文庫『世界の憲法集』)

現在の政治資金規正法では、外国人の献金は禁止されている。110年前の価値観で現在を判断することは出来ないし、政治資金規正法に違反していいとは決して思わないが、大事なことは、正すべきものを正すと同時に、政治のダイナミズムを失ってはならないことだ。

自民党派閥の裏金問題は、議論が始まって半年になる。現役の与野党の衆・参両議員の皆様に、骨太の議論を期待いたします。

その上で、前に進みましょう。