全国初のコミュニティバス『ムーバス』、25年で延べ利用者数が5000万人を突破

全国初のコミュニティバス『ムーバス』、25年で延べ利用者数が5000万人を突破

武蔵野市のコミュニティバス『ムーバス』は、平成7(1995)年11月26日に吉祥寺駅東回りで第一号がスタートした。

その後、吉祥寺駅・三鷹駅・武蔵境駅の三駅を中心にムーバス路線を開設し、現在は7路線9ルートになっている。1日の利用者数は平均7600人に達しており、開設以来25年で、本年1月1日に延べ利用者数が5000万人を超え、小さいバスが太く大きな市民の足となっている。

今日では、全国の市区町村でコミュニティバスを走らせているのは1200超と聞いている。ムーバスは、その先駆けだ!

コミュニティバスを私が最初に提案したのは1990年12月の市政シンポジウムで、1年後の1991年10月から市民交通システム検討委員会を立ち上げた。

当初は運輸省・警視庁・バス会社等の関係者から全く相手にされなかったが、検討を重ねるうちに段々と関係者の理解が深まり、4年後の1995年11月26日にムーバス第一号の吉祥寺東回り路線がスタート出来た。1日1000人が目標だった。

住宅街の4~6mの道路を中心に走る2×7mの小型バスの運賃小学生以上一律100円のコンセプトが、専門家の危惧をハネのけて快走している。

当時のことを思い返すと、1日7600人も利用者がいる現状は感無量だ。

ムーバスは道路運送法の第4条バスのいわゆる路線バスで、特定の利用者を対象とする福祉バスではない。ここに意味があるのだと思う。