直言!土屋正忠のブログ

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パラリンピックはオリンピックとは全く別のスポーツイベントだ。アスリートとそれを支えるボランティアの集団が主役の人生劇。選手の驚異的身体能力と輝いた美しい顔が胸を打つ

車いすラグビー・車いすバスケット・陸上・水泳・卓球・柔道など次々と展開する競技に釘づけになって、連日視聴する。

オリンピックは金メダルが輝きを増しているが、パラリンピックは選手とそれを支えるボランティアの集合体の勝負だ。オリンピックより遥かに演劇的だ。メダルの価値も大事だが、順位よりもそこにいたる選手を中心とする人間集団の営為が人の心を打つ、濃密な人間劇だ。

さらにテレビ視聴の有難いのは、試合ルール解説から選挙ボランティアの人間集団の有様を取材し写し出してくれることだ。

パラリンピックは強く美しい選手とそれを支える多勢のスタッフの絆の物語でもある。オリンピックに感動し、またパラリンピックに深い感慨をおぼえる。

パラリアンやオリンピアンと選手を支える皆さんに、心から感謝の気持ちを表します。

武蔵野市の現状は職員一流、市議会二流、市長は?流ですねと答える

知り合いの記者から、最近武蔵野市より三鷹市の方が話題が多いのですが、元市長として市の現状をどう見ていますかと聞かれた。そこで職員一流、市議会二流、市長は?流ですねと答えた。

市職員はおしなべて優秀。特に若手の部長や課長以下は極めて優秀だと思う。しかし政策を考えるチャンスや、新しいことにチャレンジしたり幅広い経験を与えられているかどうか。

市議会は判断基準をすぐ与党、野党だからと政治的取引を第一に考える傾向がある。市議会議員は市長と共に直接選挙で選ばれるのだから、まず議員を選び、その中から総理大臣を選ぶ議院内閣制と異なる。市長を支持した与党だから何でも賛成、市長を支持しなかったから何でも反対ではない。とりわけ日本の自治制度は首長が予算と人事を握り、極めて強い権限を持っているのだから。市議会は行政監督権を発揮しなければ存在価値がない。はたして今の武蔵野市議会はその役割を果たしているのだろうか。

市長については論及する必要もない。今の状態は上意下達、重要なことでも十分市議会や市民と相談せず職員に下してきて、「やりなさい」と命令している。具体例は数多くある。
言葉では市民参加を深化するなどと言っているが、市民参加はゼロに近い。市長は権限を持てば何でも出来ると思っている古いタイプの指導者だと答えた。市政改革は市長を替え市議会を活性化することです。

市長に必要な資質は幅広い視野、人々を助けようとする正義感、決断力、これが必須です

昨日の鹿野あきらさんの市長立候補表明の記者会見で記者から聞かれた。
(記者)都議選の結果を見ると、どう思いますか?
(土屋)都議会議員選挙は政党選挙です。又、首都東京の議会選挙なので、マスコミも連日報道します。しかし武蔵野市長選挙は、市の代表を選ぶ選挙です。政党は推薦しますが、候補者は無所属で幅広い市民の支持を得なければなりません。誰が市長にふさわしいかを基準に選ぶのだろうと思います。

さらに前の記者の質問に答えて、市長に必要な資質について、次のように答えた。
(土屋)私は武蔵野市長を6期22年務めましたが、その経験の中から市長に必要な資質は、次のようなものだと思います。
①14万人の市民は0~100歳まで男性、女性、職業も様々、実に多様です。市長は総ての市民を相手に行政を行うのだから、幅広い視野が必要です
②二番目に必要なことは人々を助けようとする正義感です。日々の出来事の中には法律や条例に書いてないようなことも多々起こる。その時、政治職の市長は人々に心配りして何としても助けるという強い意思とその前提に正義感が必要です
③三番目は決断力です。それ以外にも、組織を動かす能力など必要ですが、以上三つが必要です。

鹿野あきらさんは経歴が示すように、世のため人のためになるにはと悩み、国立高知大学理学部を中退して3ヶ年アジア諸国を旅しました。そこで出会った様々な出来事が、鹿野さんの視野を広くさせたと思います。さらに医者となり救急の現場で医療に従事し、人々を助ける貴重な体験をした。三番目の決断力は鹿野さんの生きてきた道を見れば良く分かるでしょう。
鹿野さんが市長になれば、武蔵野市は大きく飛躍をすると思う。鹿野さんは私以上の市長になれる素質があると推薦の言葉を述べました。

鹿野あきらさん(医師、ふじみの救急病院長、御殿山在住)。武蔵野市長選挙に立候補の記者会見を開き、抱負を語りました

コロナ対策で武蔵野市立コロナ救急クリニック(19床)を開設する。このクリニックは自宅療養者を少しでも少なくするため、軽症、中等症の方々に対する診療を行う野戦病院的機能を果たす。又、PCR検査も行う。政府がコロナ収束宣言を出した段階でクリニックを閉鎖する。武蔵野市の財政力なら出来るはずだ。

今は平時ではなく戦時なので、出来ることは何でもやる事が大事だ。コロナの危機を乗り切ることが、最大の市政の課題だと語った。

河野大臣、コロナ3回目接種のブースターを1週間前から言い出したーワクチンは確保されていると

ブースター接種をいう前に、着実に1回目・2回目の接種を進めてほしい。政府発表によれば8月19日現在、1回接種者:51.6% 6521万人、2回接種者:40% 5052万人だ。日本国民の60%が、まだ2回目接種が終わっていないのだ。家族の接種を心待ちにしている人も多い。

海外で3回目ブースター接種が始まっているといっても時期尚早ではないか。さらに3回目接種の必要なワクチンは確保しているというなら、具体的にファイザー・モデルナ・アストラゼネカ等の薬品名を上げて説明すべきではないのか。おいしい話を早めに出すという手法は期待先行で、泡と消える可能性がある。

担当大臣としては、記者から質問が出ても、まず1~2回目を着実に進めますと答え、2回目接種者が60 %を超えるようになったら、3回目ブースター接種をいうべきではないか。その場合でも菅総理に華を持たせて話をしてもらう。という配慮が必要だ。

期待先行で当てがはずれるのが不信感を生み、内閣支持率が下がる原因でもある。

横浜市長選挙。林文子候補は勝ち目のないのを承知で立候補したのだろう。3期目、IR推進を政府の後押しで主導したが・・・

林文子候補は3期目で政府の方針に呼応してIR(カジノを含む統合型リゾート施設)誘致を表明して推進してきた。ところが、菅政権の有力閣僚の小此木前国家公安委員長がIR反対を表明して立候補。自民党の大半の市議・県議が推薦したとの報道。「いったい、私の主張はなんだったの?」の思いだろう。

小此木前衆議院議員は議員活動を通じて、私も十分面識があり、その剛直なお人柄と言動は信頼のおける人物だと敬服してきた。横浜でもコロナ禍の中で、IRどころではないとの空気が拡がったのだろう。今回の立候補の動機は、ご自身の生まれ育った横浜市の未来を考え、IR反対に梶を切ることが横浜市民と自民党のためになると一身を投げ打ったのではないかと推測する。

アフガニスタンが、まだ平和な時代。1966年カブールからヘラートまで旅しようと計画した

当時はまだソ連がアフガンに侵攻する前で、比較的平和が維持されていた。アフガニスタンは多民族の集まる歴史の十字路と言われていた。

早稲田ワンゲルのOBを中心としたグループが、カブールからヘラートまで旅することを計画した。当時は大英帝国の名残りで、イギリスの地図会社のワールドマップサプライが50万分の1の地図を公刊していた。

日本国に国際通貨であるドルの保有高が少なく、為替を自由化する前後の話であったと記憶している。この計画は我々の力不足で実現しなかったが、55年前の青春の思い出である。

歴史の波に翻弄され続けてきたアフガニスタン。タリバンが過去20年に学び、国内秩序が維持されて国民の流血が少ないことを祈ります。

タリバン政権に必要なことは、多民族をまとめる中庸の政策と日本人医師の中村哲さんが実施した灌漑のための水路づくりだ

この20年間にアフガニスタンの生活は向上したという。その根底には秩序が維持されて、農業をはじめ産業が振興したことではないか。

日本人医師、中村哲さんが実践した国民を豊にする具体の施策が継続されるかどうか。

タリバンが20年間で学んだことは、超厳格なイスラム原理主義では国は統治できないということではないか

20年前のタリバン政権は、イスラムのコーランに従った統治を徹底していた。しかし、コーランが成立した時代は1400年前だ。コーランの教えを生活規範や社会規範として人々に強制するとすれば、矛盾が極大化するのは当然だ。今やイスラム教徒も普通にスマホを持つ時代なのだから。

2001年9月11日、9.11のビンラディンテロとアメリカのアフガン制圧。アフガン国内政権の樹立。その後20年経過した今日にタリバンは政権を武力で樹立したが、これから統治を継続できるかが問題だ。

イスラム原理主義を掲げながら、どれだけ現代に変容適用するのか。20年ぶりで復活したタリバン政権が、平和的手段で徐々に政権を維持することが国民の流血をさける道だが・・・

コロナパンデミック対策のために、人流を50%減らそうと尾身分科会会長が警告―具体的な施策を出すのは政治の力では

旧盆の休みの前に政府の尾身分科会会長が人流を50%減らそうと呼びかけた。まだ明解な結果は出ていない。
東京、神奈川、埼玉、千葉の一都三県に3600万人が住んでいて、その内通勤、通学、ビジネスなどで毎日県境をまたいで移動する人は900万人と言われている。仮に50%減とすると450万人だ。容易な数字ではない。現在は夏休み中だから、生徒や学生の動きは緩やかだが、来週に入るとそろそろ学校も再開される。もし50%減が必要なら、具体的にどうするのか。
政府と一都三県の知事さん達の政治的決断が迫られている。

オール東京で東京都は区長会と市長会に呼びかけて、一斉パトロールなど行動を起こすべきでは

東京都は医療行政を司る立場で連日活動しているが、オール東京の体制がとれているのか。まだやる事がある。
都は新宿歌舞伎町に自粛キャンペーンを実施する映像が出る。しかし酒類を提供しているのは新宿だけではない。渋谷や池袋など大規模な繁華街は他にもある。
さらに各区各市で盛り場があり、現に酒類を販売している。店舗の壁にわざわざ「アルコールあります」などと書いてある店さえある。これらに強力に働きかけるには、区長会と市長会に呼びかけて、一斉に行動の自粛を促すべきではないか。
東京都は基礎自治体を包摂する広域自治体なのだから、日頃の信頼関係を生かして、一緒に行動を起こすべきではないのか。

保健所がパンクしているなら、各地区のかかりつけ医が在宅の感染者の治療相談に乗ると、尾崎東京都医師会長。素晴らしい発言だ

新型インフルエンザ等感染対策法に基づいて、コロナは指定感染症として保健所が入院調整など行うことになっている。保健所は人権救済と社会防疫のための権限が与えられた機関だが、その保健所がパンクして、電話は通じない、連絡は来ないでは感染者で自宅待機している方はパニックになる。

そこで立ち上がったのが東京都医師会だ。尾崎会長は普段のかかりつけ医が在宅の人の相談にのるよう、会員に指示を出したとの報道。かかりつけ医が指定医療機関とどう連携をとるか、具体の往診など出来るのか等、様々な課題があることが予想される。医師が感染のリスクにさらされるという心配もある。しかし医は仁術、医師会は学術団体という誇りがある。毎日、数千人の新規感染者が発生している非常事態だからこそ、開業医の皆さんの力を発揮する時だと思う。

尾崎会長は横紙破りの歯に衣着せぬライオン会長だが、心からのエールを送ります。国や都がやるべきことは何かトラブルがあったら、財政面を含め全面的に支援することだと思う。

オリンピックという最高のお祭りは終わった。ハレの気持ちが残るが、心を引き締めてコロナパンデミックと戦いましょう

オリンピックが直接コロナ感染症を拡大したという現象は、ほとんど実証されていない。しかし、国民はオリンピックの選手の活躍を見て、コロナ禍にさらされていた一年半の年月を思い久々に「ハレ」の気分になり、気持ちが高揚したことはある。
中高年は自宅で観戦して自宅で乾杯したが、若い世代や30代、40代の働き盛りは勤務の延長でつい心を許すことがあるのだろう。それが感染を拡大させている。とりわけ心配なのは10代未満の感染者数が600人という数字だ。
専門家が指摘するとおりに人の流れ、人との接触を減らすしかない。基本に立ち返って密接、密集、密閉を避けて国民が覚悟してコロナパンデミックと戦う時がきました。

オリンピックをやって良かった。国民の半数以上がそう答えた世論調査(朝日、NHK)。一方、菅内閣の支持率はやや下がった

国民の判断は中々厳しく味なものだ。
アスリート達の大活躍をテレビやリモートで見た国民は深い感銘を受けて、大会前の評判とは異なり大多数の国民が肯定的評価をした。何年か経って振り返れば、時間がたち思い出のセピア色した東京オリンピックは深く国民の心に残るだろう。

日本選手がメダルを取ったことだけが嬉しいのではない。メダルに届かなかった人々が演じた世界の人々の数々のドラマが日本人の心に深く刻まれたのだ

●白血病を克服した水泳、池江選手頑張りましたね。目標はパリ大会ですね
●棒高跳びで死力を尽くした女子決勝、同順位となり次の試技をためらっていた時、競技役員から同順位金メダル2つの提案。選手のあの喜び様は忘れられない
●金メダルを目指した男子走り幅跳びの本命選手が、最後にファールで届かなかった。その時の選手の心情を思いやるように、赤いファールの旗を一呼吸置いてゆっくり挙げた審判の心配り
●スケートボードで本命の10代の日本選手が転倒、残念無念。その選手を年長の選手達がみんなで肩車で激励
●選手村の近くで道端に毎日立って英語で書いた激励のボードを掲げた親子等々

若者達を中心に与えられた条件の中でベストを尽くした選手、それを支えた審判、競技役員、ボランティア、街の人々。心にしみる光景を思い出します。
開いて良かった東京オリンピック、次はパラリンピックですね。

菅総理に提案。今年、海外から来ていただいたオリンピック選手に来年夏、コロナが収まった時期に改めてご招待したらどうですか

日本政府からオリンピック参加選手にプレゼントし、改めて東京と日本を訪問し楽しんで下さい、と招待したら如何ですか。
1人10万円分のプレゼントで総額15億円程度。コロナ対策で100兆円近い財政支出なので、オリンピック支出の枠でこの程度ならと思う。税金で支出するのが問題あるとすれば、スポンサー企業にお願いしたらどうですか。明るい話題をよろしく。

松下市長で劣化する武蔵野市政。吉祥寺駅北口一分の場所にある市の駐輪場を廃止し、隣接の土地所有者に売却との方針という

昨日(8月5日)、吉祥寺東部街づくり協議会が開催され出席した。この協議会は街づくりに市民の意見を反映させようと30年以上前に発足した会である。
武蔵野市の都市整備部参事から、現在使っている吉祥寺北口駅前駐輪場を廃止して、隣地の土地所有者に売却するという方針の説明があった。

その理由は、
①駐輪場は外縁部につくる。駅の近くは賑わいの施設をつくる
②駐輪場の土地を隣接する土地所有者に売却し、一体開発してもらえば取付道路も幅広くなり、東部地区への人の流れも良くなり、賑わいの創出になるという理由だ

隣地の土地は吉祥寺大通りに面して、東西に6m、南北に25m程度の細長い土地だ。単独で建物を建てるとなると、南北に細長い壁のようなビルしか出来ない。市の駐輪場は、この土地の東側に隣接していて、市の土地を取得すれば正方形に近い形になり、さらに吉祥寺大通りに面することになり、この土地所有者は莫大な含み利益を生むことになる。
市の駐輪場は20数年前に、吉祥寺の東部地区の再開発の種地として購入したもので、駐輪場として使っている。駐輪場として現に使用している土地を、隣接する民間土地事業者に売却するという筋書きだ。
市民の税金で買った土地は必要があって購入したのだから、目的のために使い原則他に売却することなど考えられない。目的は再開発の種地としての活用である。ましてや売却先に莫大な含み益が発生するとなると、特定の事業者との癒着の疑念があり公正性も疑われる。まことに怪しげな市有地の売却話である。

松下市長は今年の4月、経営会議で売却を了承したという。市民の税金で買った一等地を特定の事業者に売却する。きな臭い話で、法律に触れる可能性もある事案を正しく理解しているのか。

政府はコロナ感染症中等症は自宅療養と? 小池知事は入院、吉村知事は看護師在駐のホテルで

これでは世の中に対する政府のメッセージは冷た過ぎる。勿論、中等症の中にも、症状が様々で自宅療養可能な人もいるだろう。しかしコロナの特徴は、突然症状が重くなったりすることではないか。それを国民はよく知っている。その時どうするのか不安になるのは当然だ。とりわけ一人暮らしの人は誰に相談したらよいのか。

小池知事は中等症の人は入院と語り、吉村知事は看護師が常駐するホテルでと発言。在宅療養が成立するためには、往診してくれるかかりつけ医や定期的な訪問看護システムが前提だが、保健所と連携した十分な体制がとれている所はほとんどない。かつて大阪では自宅で療養中に亡くなる人が相次いだ。残念なことだが、そういう深刻な経験に学んだ発言だろうが、国民の受け止め方は良い。
自・公幹事長は政府に中等症は入院でと申し入れを行った。

友人からメールが届いた。諸外国では臨時の野戦病院のような病棟をつくっているのだから、日本も学んで医療資源を集中すべきではないか―ごもっともだ。出来ない理由は山ほどあるのだろうが、総理が国民の命を守ると言っているのだから、目に見える具体的なアクションが必要だ。

お家芸のフェンシングとサッカーで日本に敗けたフランス。柔道混合団体戦でリベンジ

サッカーもフランスのお家芸だが、フェンシングはさらにフランスの宝の種目だ。

私たち日本人も子どもの頃からダルタニアン物語に親しんでアトス・アラミス・ポルトスの三銃士の名前に心躍らせた。フランスのルイ王朝下の活劇物語だ。中世の騎士にとって馬と剣は無くてはならない道具立てだが、その剣フェンシングで遥か離れた日本のチームに敗けたのは大ショックだったに違いない。しかしリベンジの時は来た。柔道男女混合戦でフランスが日本を破って金メダル。しかも柔道の聖地の日本武道館でだ。私たちにとっては残念なことだが。

平和裏に戦われるスポーツの祭典、オリンピックの素晴らしいところだと思う。何しろオリンピックの公用語は英語とフランス語なのだ。

ワクチン供給の朝令暮改が政府に対する信用を失わせ、菅政権の支持率が低下している

ワクチン供給は政府の責任。分配は都道府県の責任。接種は市区町村の責任。これが基本だ。

ところが途中から自衛隊による大規模接種と各企業や業界単位の接種も始まった。十分なワクチンが供給されれば、接種者の総数が加速されるので大変結構なのだが、ワクチンの供給がままならないと混乱する。さらに市区町村の個別接種を担う医療機関が増えたことにより、市区町村に配分するワクチンもまた制限せざるを得ないという現象が起こっている。7月28日の私のブログのような現象が全国で起こって来ている。

河野太郎大臣は7月に自民党政調のコロナ感染症対策本部で個別接種の医療機関が当初の2万2000ヶ所から5万5000ヶ所に増えたことも影響したと釈明したが、そういう現状を見ながら供給計画を立てるのでは?

さらに新聞等が国会議員が地元の自治体から依頼されて厚労省に働きかけている等と報道するから、自治体は動揺する。政権の支持率を上げようとアクセルを踏んだのだが、見通しが甘いので逆に政権の足を引っ張っているようだ。

東北の市長から暑中見舞い。ワクチンの安定的供給に黄信号。またもや仕方ない、やむを得ない

東北の旧知の市長から、暑中見舞いのお手紙を頂く。
コロナ対応への国の方針に苦戦している様子がありあり。

「前略・コロナ対応への『決め手』と云われるワクチン接種。前倒し早く早くの大号令、少ない医師等医療従事者の方々の献身的協力と、日常業務を抱えながら協力し合い取り組んできた職員。いよいよ一般接種にと踏み込んだ矢先、ワクチンの安定供給に『黄信号』。またもや、仕方がない、やむを得ないの毎日です」

卓球の混合ダブルス日本金メダル。のびやかな自由社会の日本の選手が、統制型社会中国の選手に打ち勝った記念すべき瞬間だ

日本の水谷・伊藤ペアがオリンピック初の卓球混合ダブルスで中国ペアをセットカウント4:3で破り金メダルを獲得よかった。昨夜は決着がつくまで寝れなかったですね。強く印象に残ったのは、試合中の日本ペアの笑顔です。とりわけ伊藤選手は卓球台の清掃を依頼する時にも笑顔、水谷選手との打ち合わせも笑顔、最高の緊張の中に、こんな余裕があってもよいのだろうかと思うほど、対する中国ペアには表情の硬さがありあり、もう少し楽しめばよいのにと思ってしまうほどだ。

オリンピックに卓球が登場して32の金メダルのうち28を中国が獲得したという。中国は8000~9000万人の卓球人口があると言われているので、オリンピック新種目の混合ダブルスの最初の金メダルは「必勝」と思ったに違いない。自由な雰囲気のスポーツを楽しむ国、日本が統制型の社会の中国に勝ったというと言い過ぎか。別な見方をすれば、卓球も中国がメダルを独占しているローカルな競技から世界の人々が楽しむワールド競技になったことの証左かもしれない。かつての日本の柔道がそうだったように!

明るい水谷・伊藤ペアの姿を見て、新しい頁が又1頁開けたと実感しました。私達国民、視聴者に感銘を与えてくれたことに感謝!

経済界代表がオリンピックの開会式を欠席との報道。やわな指導者だ。渋沢栄一ならどうしたか

開会式に出席して、マスコミや野党に出身の個別企業まで攻撃されると困ると思ったのだろうか?
全世界がコロナ禍の困難な中、選手や関係者が日本まで来て頂ける。ありがたいことだ。主催都市東京と日本国は感染防止対策を万全にしながら、各国の皆さんを心から歓迎申し上げます。
それが成熟した民主主義国、日本の奥行きとマナーなのではないだろうか。

オリンピック憲章に則って、日本国の象徴たる天皇陛下もご臨席下さる。手放しの祝辞とは様相が異なることと拝察するが、歓迎のお気持ちの表現だと思う。今、人気の渋沢栄一さんだったらどうだったろうか。日本は世界を相手に商売をやっているのだから。我々一国民は競技を見ながら世界の若者達の活躍に、感謝をこめて心から拍手を送ります。

ハンディキャップを持つ人の間に普及してきた目印に、赤地に白十字のマークがある。多くの人は席を譲る。差別ではない必要な区別だ

ワクチンパスポートを日常的に発行すると、事情によって接種していない人への差別になるという議論がある。区別と差別を混同した考えではないか。
世の中の人は、様々な条件を抱えて生きている。外見から見えないハンデで、時には人々の援助を必要としている人もいる。最近普及してきたのが、赤地に十字のヘルプマークだ。私達はそのマークを認識して必要な行動をとる。そのための必要な表示だ。

私には恥ずかしい経験がある。JRの優先席に座っていた。私は75歳を超えているから、まあ許容のうちだろうと思っている。その時、若い女性が乗ってきて前に立った。健康そうな女性だ。見たところ特別なハンデはなさそうだ。1~2駅過ぎて、その女性のハンドバックが揺れたら隠れていたマタニティペンダントが見えた。私は「失礼しました」と席を譲ったのだが、次の駅で一旦降りて他の車輌に移った。その女性が気にすると思ったから。マタニティペンダントも一定のハンデがありますの印だ。
これらは差別とは言わない。他者と同調するための必要な区別だ。

ワクチンパスポートも差別ではなく、必要な区別だと思う。既往症などの条件でワクチンを打てない人もいる。そういう人もいるのだと人々が認識すればよい。ワクチンパスポートを取得したからといって、特別えらくなった訳ではない。行動の自由と安心が拡がるだけだ。そのことは本人のみならず、周囲の人間にとっても、安心が拡がることになる。

ワクチンパスポートを積極活用して二回目接種が終わって2週間以上経過した人は、ふるさとへの帰省や旅に出よう―マスクをしながら

ワクチンを2回接種した人は、コロナへの予防効果がはっきりしているので、行動の自由を取り戻して良いのでは。
第三者に証明する手段として、市区町村が発行するワクチンパスポートを活用すべきではないか。勿論、油断禁物でマスクや手洗いの励行、三密は極力避けるというマナーは必要だが。