天皇陛下のお言葉~超高齢化社会における象徴天皇としての役割を国民はどう考えますかと問いかけた重い内容だ。

天皇陛下のお言葉~超高齢化社会における象徴天皇としての役割を国民はどう考えますかと問いかけた重い内容だ。

広く国民は、天皇陛下を敬愛しているが、それゆえ、いつまでもお元気でいらっしゃるというような漠然とした感覚を持っている。

しかし、80歳を越えられた生身の人間として、象徴天皇としての役割を果たせなくなった時、どうしますかと天皇陛下御自身で問いかけられたのだ。

お言葉の中でいくつかのポイントがある。

①  天皇陛下は、国事行為以外に全国津々浦々を行幸なされることを国民統合の象徴としての象徴的行為で、これが国民の天皇への理解と皇族の国民生活への理解に欠かせないと考えていらっしゃる。

②  象徴としての行為を安定的に続けていくために、心身ともに健康が必要

③  天皇崩御に伴う「もがり」は二か月続き、その後も追悼の皇室行事が二年にわたって続き社会が停滞する

象徴としての活動を縮小することなく続けていくために、また天皇のまま崩御された場合の社会に与える影響などを考えて、生前退位が望ましいと暗喩しているように思う。

以前、天皇陛下がご自身の御陵ことに言及され、上円下方墳が良いとお述べになられたことを思い出した。上円下方墳は比較的敷地面積が少なく、費用の面でも合理的だ。