「高齢者が元気なら医療費と介護費用が抑制できる。年金が頭打ちなら月5万円の高齢職場の確保を―社会保障制度改革推進会議で発言」

「高齢者が元気なら医療費と介護費用が抑制できる。年金が頭打ちなら月5万円の高齢職場の確保を―社会保障制度改革推進会議で発言」

昨日官邸で社会保障制度改革推進会議(会長清家篤 慶應義塾大学塾長)が開催され、内閣府、財務省の副大臣と共に出席。

 年金、医療、介護の増大をいかに抑制するか、そのための診療報酬のあり方は、などマクロの立場から厚生労働省の各局長が報告し、社会保障や財政の専門家が意見を述べた。

 その中で財政の専門家である神野直彦委員は感想だが、と前置きして「医療の介護費用の抑制が社会保障改革の目的となっている印象だ。国民に誤解を与えないかと心配」と発言。

それを受けて清家会長が「幅広い論議」を、と引き取った。

 最後に各副大臣が各々の立場で発言した。私は武蔵野市長の経験から次のように発言した。

  1. マクロの論議も大事だが医療も介護も地域が深く関係するので、ミクロの視点「虫の目」も大事。
  2. 市長時代にテンミリオンハウスという高齢者集うミニケアセンターをつくった。テンミリオン、1000万円が頭打ちで市が補助する。登録は25~6名で65歳以上のお年寄りが毎日15名前後通ってくる。最高齢は90代、お弁当代は500円の実費、サポートをするのはPTAなどで活躍した50代、60代、70代の女性。専門用語でいうと虚弱老人の見守りサービスということになるが、元気で毎日来てもらえばよい。結果として医療と介護費用の抑制になる。
  3. 65歳以上の働く職場を社会全体でつくる。月5万円目標で仕事をつくり出す。市役所の職場など率先して開放すればよい。
  4. 社会保障改革は、これからの国のあり方を決めることだ。鳥の目も大事だが虫の目も大事
  5. 総務省は全国1741の市区町村と47都道府県を支える仕事。全面的に協力すると発言。各委員の目が醒めた感じ。

<社会保障制度改革推進会議にて>

20160421_140236