「小金井市の当初予算市議会で否決、賛成はわずか2人」

「小金井市の当初予算市議会で否決、賛成はわずか2人」

本日各紙の武蔵野版で西岡新市長の提出した小金井市の当初予算が賛成2、反対21で否決されたとの報道、驚いた。

 私も40年余りにわたって地方自治にかかわってきたが、当初予算に賛成者が2人というのは寡聞にして知らない。予算の大半は義務的経費や継続事業が占めるので議会としては反対しづらいのが普通だ。

 反対理由は報道によると、西岡新市長は新庁舎に図書館、福祉会館など6つの施設を合築するという選挙公約を掲げたが、「その財源は?」と聞かれて具体的に何も示すことが出来なかったという。

 稲葉前市長が公表した蛇の目ミシン跡地に建設する市役所庁舎案は延床13000㎡、費用70億だ。しかし小金井市には庁舎建設積立金が8億円しかなく2020年オリンピックパラリンピック後に建築単価が落ち着くのを見越して先延ばししたと聞いていた。

 そこに図書館や福祉会館など合築すればゆうに100億円を超えることは間違いない。市議会が「財源を明示しろ」と要求するのは当然だ。

 市長というのは執行者であり市政の最終責任者だから、単なる願望を表明しただけでは責任を果せない。

 そもそも2人しか賛成が出来ないような予算案を提出する気持ちがわからない。驚いた。