「グアム島で遺骨収集団体のNPOピースリング・オブ・グアム・ジャパンが千鳥が淵戦没者墓苑で春の彼岸参拝―戦没者の遺骨収集の推進に関する法律の衆議院通過を報告」

「グアム島で遺骨収集団体のNPOピースリング・オブ・グアム・ジャパンが千鳥が淵戦没者墓苑で春の彼岸参拝―戦没者の遺骨収集の推進に関する法律の衆議院通過を報告」

昨日、国立千鳥が淵墓苑でNPOピースリング・オブ・グアム・ジャパン主催の春の彼岸参拝があり、全国から遺族と関係者が集まった。私も遅れて参拝した。

この団体は友人の松本平太郎さんが主催し、10数年にわたってグアム島での遺骨収集を自費で続けている奉仕団体だ。グアムでは終戦間近の昭和20年6月に激戦があり日本軍は2万人が全滅した。

戦後米軍が駐留し、広大な基地を築いていることと、一面観光地としても発展し多くの日本人が訪れている。遺骨収集といっても米軍基地内か市街地にあたるため、思うように進まなかった。今まで収集したご遺骨は5%、1000柱程度にすぎない。

大東亜戦争の戦没者は240万柱、その内120万柱が帰還したが、帰還したご遺骨で身元の判明したご遺骨はご遺族の下に引き継がれると共に、靖国神社にお祀りしている。身元不明のご遺骨は国立千鳥が淵墓苑に収めて、厚生労働省が所管して毎年、安倍総理出席の下、追悼式が開かれている。

未帰還の120万柱のうち、水没者が30万柱、残りは90万柱である。戦没の地はシベリア、中国、北方領土、アジア諸国、南太平洋と広大な地域に分布している。千鳥が淵墓苑に建立された戦跡の碑を見ると世界の1/3を相手に戦ったという印象だ。

戦没者の帰還は平均50%なのでグアム島の5%がいかに少ないかがわかる。ピースリング・オブ・グアム・ジャパンの地道な活動が光る。感謝・感謝

安倍内閣になって戦後70年を機に、今後10年間で遺骨収集を集中的に行なう方針を打ち出した。

その根拠となる法律を議員立法でつくり、法の下に本格的な遺骨収集を行なうことにして今国会で「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」が提案され3月24日衆議院で可決された。