「阪神・淡路大震災の米国ユダヤ社会が救援基金―55年前に杉原千畝領事が命のビザを出してくれた恩返し―小金井市立南小学校6年生道徳」

「阪神・淡路大震災の米国ユダヤ社会が救援基金―55年前に杉原千畝領事が命のビザを出してくれた恩返し―小金井市立南小学校6年生道徳」

本日、小金井市立南小学校で道徳授業の公開講座が開かれ見学した。

6年生では「五十五年目の恩返し」というプリントを使った授業だ。

1995年(平成7年)1月17日に阪神淡路大震災が発災し、6400人余りの犠牲者を出したとき、全米ユダヤ人協会が復興基金を作ってくれた事が題材だ。

その理由は55年前の1940年、駐リトアニア杉原千畝領事がナチスの迫害を逃れてきたユダヤ人難民に対し、外務省の禁令に反して手書きの2000枚のビザを発給し、そのビザによって6500人ものユダヤ人がソ連経由シベリア鉄道で日本に逃れることができた。ユダヤ人難民らは神戸、横浜に一時滞在し、それからアメリカ等に渡ったという。生命が助かったユダヤ人にとって、杉原領事の名前と共に神戸は忘れられない土地だったらしい。

その神戸の大震災の惨状を見て、全米ユダヤソサエティは「チウネ・スギハラ基金」を作って救援復興基金を作り支援したという。ユダヤ人の55年目の恩返しだ。

歴史的事実に基づいた教材だが、なかなか心を打たれる話だ。教材が6年生12歳の若い心にどう響いたであろうか。教室は静まり返り、真剣に聞いている学童、そして取り囲む大勢の親たちが印象的だ。

 

「おやおや半袖の子もいるぞ、一年生」

同じ道徳の公開学習。1年生は「はしのうえのおおかみ」。他者に優しくという寓話だが、驚いたのは教室に半袖の児童がいたことだ。3クラスに男女一人ずつ計二人だ。外気温6度の寒い日で教室は暖房があるが、廊下側ドアが開け放たれて寒い。

元気だ!親の育て方、信念なんですね。

校長先生。現場は面白い。