「紙飛行機青空に飛ぶ―第21回二宮杯紙飛行機大会全国から5000人が集まって武蔵野中央公園で」

「紙飛行機青空に飛ぶ―第21回二宮杯紙飛行機大会全国から5000人が集まって武蔵野中央公園で」

朝9時から武蔵野市の都立武蔵野中央公園で青空の下、盛大に開催された。紙飛行機を飛ばして滞空時間を競うのだが、前日の予選では90秒以上も長い滞空時間を記録した人もいる。

この公園は10万㎡という広大な都立公園だ。周遊している園路を除いて真ん中が芝で緑の広場となっている原っぱ公園だ。

最初に計画された時は樹林の中に丘陵や池、噴水を配置した新宿御苑のような景観公園だった。

しかし紙飛行機の愛好家である工学博士の二宮康明さんを中心に「原っぱのままにしておいて欲しい」という請願や運動がおこり、武蔵野市長だった私もその運動を受けて当時の鈴木都知事に直訴した。

そんな経緯があって都市計画公園では始めて何もない多目的に使える「原っぱ公園」として開園した。

いざ、完成すると何もない何でも使える公園として評判となり全国に広がっていったのである。

現在は市民の憩いの広場として親子の遊び場として、凧あげ大会の会場として、消防団の出初式や防災訓練等、多目的に使われていて好評だ。

原っぱ公園をつくる運動の先頭にたった二宮博士の提唱で20年前から紙飛行機選手権が開催され年々盛んになってきている。

今日は前日の予選と合わせて5000人の参加者だ。北海道から大阪まで小さな子どもから70~80歳まで実に楽しそうだ。

当時市長として鈴木都知事と交渉の窓口となったご縁もあって毎年お招きをいただく。二宮さんは89歳でお元気、「昔は電線のないところを探して、北海道で大会を開催したこともあるんです。

今はこの公園に定着しました。広いうえにここなら各地から来た参加者が飛行機で今日中に帰れますからね」と語る表情が純真な子供のようだ。

 

<全日本紙飛行機選手権大会開会式にて>

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