「鬼怒川の水害、上流日光市で24時間551mm年間雨量の1/3が1日で降ったことになる―急ピッチで堤防の仮復旧」

「鬼怒川の水害、上流日光市で24時間551mm年間雨量の1/3が1日で降ったことになる―急ピッチで堤防の仮復旧」

本日(15日)朝、政調・国土強靭化総合調査会で台風18号と阿蘇山の噴火について国土交通省、気象庁から緊急報告

 国管理の利根川水系鬼怒川の堤防決壊を始め、都道府県管理河川の宮城県鳴瀬川水系渋井川等で18か所、合計19か所で堤防が決壊した。との報告

 アメダスの観測データによると24時間雨量は、上流の日光市五十里で551mmを始め軒並み250mm~300mmだ。

日光市では1年間の平均雨量の1/3が1日で降ったことになる。

 国交省は排水をポンプ車45台24時間体制ですすめている。

 常総市の浸水地域は最大41k㎡武蔵野市、三鷹市、小金井市を合わせた面積に達したが、9月13日の時点で約15k㎡に減少しているとの報告。

 国交省は各地からTEC-FORCE(土木工事の緊急展開チーム)を集めて決壊した堤防の仮復旧に向けて全力、今週末には荒締切が完了予定だという。

 行方不明者15名の捜索と共に一日も早い排水と堤防の仮復旧の完成を祈る。

 国交省のTEC-FORCEは阪神淡路大震災に学んで、各地方建設局単位で創設された土木工事のチームで、さらに国土地理院や土木研究所が加わっている。

災害がおこると全国動員して現場にかけつけるスペシャリストだ。

 今回は9月14日現在延べ574名、災害対策車輌174台が派遣、現地で救援に従事している。

 次の大雨が降る前に排水、復旧することを期待!