「中国がAIIBをつくったのは、IMFや世界銀行では米国が拒否権を持って価値観を強制することに反発したためだから-共産党の主張だ」
本日、衆議院財務金融委員会が開催され、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、有識者から意見を聴取したあと各党代表の質疑が行われた。
AIIBは中国が29%出資して、日米は参加していない。重要案件には75%の賛成が必要なので、逆に中国一国で反対が出来ることになる。
事務所は北京で総裁も中国人。これでは公正なガバナンスが貫くことが出来るのかと指摘されている。
また融資受入国が環境破壊の事業を行ったり、労働条件が劣悪だったりしても融資をするのではないか。世界銀行や日本が主導するアジア開発銀行などはこれらの条件も厳しく審査するが・・・。コンプライアンスは大丈夫かなど慎重な意見が相次いだ。
最後に質問に立ったのが共産党の委員
「アジア各国にはインフラ整備の需要があり、AIIBに日本も参加すべきだ」
「世界銀行やIMFは米国が15%出資しており、重要案件を決める際に拒否権を行使できる。さらに融資の際に様々な価値観を押しつける。それに反発して中国がAIIBを立ち上げたのだ」
との質問。
二人の有識者から
「国に対する信頼感が前提だ。IMFや世界銀行における米国の拒否権に不安を持ったことは寡聞にして聞いてない」
「米国が拒否権を持つことに問題意識があるなら、そのことを学んでAIIBをつくる時に中国も拒否権を持たないようつくるべきだ」
と。
な~るほど、さすが有識者だ。
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