「安倍総理、海外派兵は許されぬと明解な答弁~昨日の党首討論 国民が日本の存立を考える機会に」

「安倍総理、海外派兵は許されぬと明解な答弁~昨日の党首討論 国民が日本の存立を考える機会に」

昨日の党首討論が見ごたえ聞きごたえがあったのは、民主党の岡田代表が「他国の領土・領海・領空に自衛隊を出すのか」と根本原則について問い質したからだ。

既に何回も討論していることだが、岡田代表がテレビ入りの党首討論で聞いたことは、国民が一番知りたいと思っていることを問い質した骨太の質問だ。

安倍総理は、集団的自衛権の新法でも他国の領土・領海・領空に自衛隊を派遣することはないと明解に答えた。

ただしその例外として、「海上の機雷掃海は別」とした。中東からのエネルギー供給が日本の死活問題であり、仮にホルムズ湾に機雷が敷設されたら・・・という点を考慮した発言だ。

機雷が敷設されたらタンカーは通過できない。機雷掃海能力を持った国は少ない。

これから憲法に抵触しない範囲で、集団的自衛権を限定的に行使する二本の法律が審議されるのだが、この20年間の日本の周囲をめぐる軍事環境の変化を踏まえて、国民にわかりやすい論議を繰り返し行うのが与党の責任だ。