「現憲法は占領下の主権制限の下(Subject to)で作られた。日本の佇まいにふさわしい憲法はいかにあるべきか考えていく必要がある-衆議院憲法審査会にて発言」

「現憲法は占領下の主権制限の下(Subject to)で作られた。日本の佇まいにふさわしい憲法はいかにあるべきか考えていく必要がある-衆議院憲法審査会にて発言」

連休明けの今朝9時半から衆議院憲法審査会が開催。「今後の憲法審査会で議論すべきこと」をテーマとした2時間30分の自由討議を行った。

この憲法審査会は50名の与野党議員で構成されている。衆議院の委員会で最大級の審査会だ。また割り当て数に満たない小政党・会派からもオブザーバーとして参加・発言が許可されている。

今朝は、まず各党・会派の代表者が発言し、その後は希望する議員に一人五分の制限時間で発言の機会が与えられた。筋書きの無い真剣勝負だ。

私は「憲法の各条項の前に憲法の佇まいについて申し上げます」と切りだし、以下のように発言した。

・フランスに於いてイスラム教の預言者を風刺する表現を掲載した新聞社の編集者らを殺害するというテロ事件が起こった。表現の自由は無制限なのか?結果として他の信仰の自由を冒涜した場合どうするのか?という深刻な問題を提起した。

・国民主権、普遍的な基本的人権の尊重、平和主義は近代的民主主義国家の共通価値観であると同時に、世界各国には様々な憲法があり佇まいも異なる。二年前、衆議院法制局に前文のある憲法と内容について調査してもらったが、前文は50を超える国の憲法にあった。

・前文の中に「神」をうたったものがキリスト教国でもあり、イスラム教国では「神」の記述がなされている。社会主義国の中華人民共和国憲法では前文のなかにマルクス、レーニン、毛沢東など国の成り立ちに関係する個人名まで記述されている。

・現憲法は占領下主権制限(Subject to)があるなかで作られたことは明白だ。憲法の各条項の前に、日本国の佇まいにふさわしい憲法はいかにあるべきか考えていく必要がある。

(平成25年5月23日ブログ参照)

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