「横須賀港で見た輸送艦おおすみは巨大な船だが米空母ジョージワシントンは小山のようだった-四年前の3.11にはジョージワシントンが救援に駆けつけた」

「横須賀港で見た輸送艦おおすみは巨大な船だが米空母ジョージワシントンは小山のようだった-四年前の3.11にはジョージワシントンが救援に駆けつけた」

冒頭の感想は今週、横須賀港米軍基地を視察した事務所の秘書の感想だ。

四年前の3.11東日本大震災は2万人の犠牲者を出した未曾有の大災害だが、数々の教訓エピソードも残した。

そのひとつに自衛隊と米軍共同による災害救助だ。自衛隊は阪神淡路の教訓を生かして、発災6分後から出動した。最高10万人体制で救援にあたった。

米軍はマグニチュード9という事実に接して、同盟国日本の危機と感じトモダチ作戦を名付け、極東に展開されていた部隊を中心に2万人を救援に投入した。

その象徴がジョージワシントンの急派だ。視察した事務所の秘書が「小山のようだ」と形容したのも頷ける。輸送艦「おおすみ」が満載14,000トン排水量に対してジョージワシントンは100,000トン超だ。

また艦載機75機を積んでいる世界最大級の空母である。

トモダチ作戦の旗艦の役割を果たしたが、同時にその存在はロシアや中国等周辺国に対する牽制でもあった。

被災された人々は米軍に感謝で答えた。トモダチ作戦指揮官がヘリで現地を離れるとき、眼下の砂浜に動く数人の日本人を見つけた。救助を待つ人かと思ったら、流木でARIGATOと書いてあった。世界中災害救援に出かけたが、初めての体験だったと米国連邦議会で報告がなされている。

3.11東日本大震災は巨大天災であって、悲劇を生み出し、様々な人間ドラマを生み出した。被災された人々に思いを寄せ続けるとともに、その中から今後への教訓を繋がなくてはならない。

全体で救助された人数約2万7千人の七割にあたる約1万9千人弱が自衛隊によって救助された人命だ。

本日午後、天皇皇后両陛下ご臨席のもと政府主催の追悼式が挙行される。