「全世界所得ってなんだろう-昨日の財務金融委員会で質問」

「全世界所得ってなんだろう-昨日の財務金融委員会で質問」

昨日から財務金融委員会で平成27年度所得税法などの一部改正案の審議が始まっている。

自民党議員の質問として、米国のように世界所得について課税すべきだという議論があった。

「世界所得」という言葉は初めて聞く言葉だ。良く聞くと米国外に住んでいる米国籍市民が米国以外で所得をあげた場合、米国内に居住している者と同様に課税する制度だそうだ。そのための申告義務があるという。

日本はどうか?日本は国籍より居住者/非居住者という分類をしていて、日本国内に居住している者は国籍に関係なく課税している。

また、居住者が海外で利子所得などあった場合にも課税はされる。ただ、日本国内と海外の両方で課税されかねないが、この「二重課税」の排除は海外税額控除ということで調整されている。

この方式はOECD加盟国のうち、米国を除いて全加盟国が租税条約を結び同じ方式をとっているという。