「電気は爆発しないが、ガスは爆発する。国民はガス事業者に対して安全・安定を求めている。」

「電気は爆発しないが、ガスは爆発する。国民はガス事業者に対して安全・安定を求めている。」

電力を発電部門、送電部門、小売部門に三分割し、各々別会社にするという法案を今国会に提出する。

また、それと合わせてガス事業もガス製造部門、導管部門、小売部門の三部門に分割、別会社にするという案をエネルギー庁が昨年8月に構想した。

果してガスは電力と同様に扱うことが出来るのか。電力は沖縄を除いて9電力体制で全国津々浦々まで電力網を張り巡らせてきた。

しかし、ガスは東京ガス、大阪ガス、東邦ガス等大手3社の都市ガス事業で導管はわずか6%の地域しかカバーしてない。その他に203社もの都市ガス会社がありそれを総計しても利用者の54%程度、それ以外は各地で2万社のプロパンガス会社が頑張っていて、個別・分散型エネルギーとなっている。

分社化によって安くなると言うがガス事業に国民が期待するのは安全・安定が第一で料金はその次だ

1月になって政調、経済産業部会で議論を重ねてきたが、わずか半年の検討で分社化を決めるのは早計ではないか。「電力は爆発しないがガスは爆発する」と主張してきた。

本日朝、電力とガスの分割法案が示されて予算関連法案なので決めてほしいという。業界との調整も整いつつあるという。

私は次のように意見を述べた。

「私たち国会議員は法律を定め制度をつくる立場であり、エネルギー庁は監督する官庁だ。しかしいずれも事業者ではない。ガス事業のような国民生活を支えるエネルギー政策は、保安安全を具体的に担う事業者が大切だ。事業者が誇りと希望を持って事業展開出来るよう措置をして欲しい。」

相当強引な決め方だ、過ぎたるはなお及ばざるが如しという格言もある。