「シリアへの渡航を予定していたフリーカメラマンのパスポート返納-安倍政権が国民に牙を剥いてきたとのコメントに相当な違和感」

「シリアへの渡航を予定していたフリーカメラマンのパスポート返納-安倍政権が国民に牙を剥いてきたとのコメントに相当な違和感」

トルコ経由でシリアへ渡航し難民キャンプの取材をしようとしていたフリーカメラマンに対して、外務省は旅券法に基づいて返納命令を出し、このカメラマンが応じた。

新聞報道によれば、このカメラマンは「イスラム国(以下ISIL)支配地には安全が確保されなければ行かない」「言論の自由を妨げる行為、安倍政権が国民に牙を剥いてきた証拠。言語道断。」とコメント。

民主主義国の日本は渡航の自由があるが、二人の日本人が殺害され、ISILが日本人を殺害すると予告しているこの時期にとる行動か?

ISILは国家として確立して国境を定めているわけではない。シリアの中のどこがISILの支配地か、または影響力が及んでいるか不明ではないか。

国家は万能ではない。日本人が二人惨殺された厳しい現実を受けて、国民の保護を優先して合理的な範囲で法に基づいた予防措置をとるのは当然のことだ。

安倍政権が国民に牙を剥いたというが、牙を剥いているのはISILだということを忘れてはならない。