自分の国は自分で守るのが当たり前で・・・と前原民進党代議士、傾聴に値すると安倍総理

自分の国は自分で守るのが当たり前で・・・と前原民進党代議士、傾聴に値すると安倍総理

昨日2月14日の予算委員会は、安倍総理訪米、トランプ大統領との会談についての集中審議が行われた。

今日の新聞では、ほとんど報道されていないが、極めて重要なやりとりが民進党前原代議士と安倍総理の間で行われた。

衆議院予算委員会速記録(議事速報)を元に紹介する。

前原代議士は、安倍、麻生、岸田の各代議士をねぎらい、一定の評価をした上で、

(前原)

「トランプ大統領という方は社会の分断をつくる人で、評価がはっきり分かれる。そういう人物と親密になるリスクをどう考えるか」

(安倍)

「日本の選択肢はいくつあるのか。米国との同盟以外にあるのか・・・ミサイルディフェンス・・・して撃ち漏らしてし、またそれに対して報復する能力は米国しか持っていない。それしか選択肢はない。」

(前原)

「みずから様々な能力、それは防衛力だけではない。ソフトパワーも情報収集力能力も含めて、みずからの国はしっかりと、まずはみずから自分の足で立って、自分の国を守れるという体制をとることが、さまざまな選択肢をむしろつくることであって・・・」

(安倍)

「基本的な考え方として、私は今の前原議員ののお話は傾聴に値する・・・」

「この四年間、防衛費については8.5%のプラス、10年間ずっとマイナスであったものが・・・それと平和安全法制という形で、私たちの行えることを増やしてきた」

「しかし打撃力については米国が行い、基本的には盾の部分を行っているわけでございますが、専守防衛あるいは憲法の許す範囲において、何が出来るかという努力と検討というのは、常に行っていくべきではないかな」

(前原)

「自分の国は基本的に自分で守るのが当り前で・・・」

「民主党政権下においても、武器輸出三原則、共同開発共同生産、みずからの足腰を強くしましょう・・・」

「新たな防衛大綱というものも言ってみれば、北方重視から動的防衛力整備に変える・・・準天頂衛星アメリカのGPSだけに頼らない」

と述べた。

私は傍聴していて、なるほど実りの多い安全保障論議だと思った。引き続き期待したい。